2024年8月19日に行われた夏の全国高校野球・準々決勝・第3試合の京都国際高校VS智弁学園は今大会のダークホースである京都国際高校が勝利し、3年ぶりのベスト4に進出しました。
準決勝では強豪・青森山田高校と対戦することが決まっている京都国際高校ですが、ファンの間ではなぜいきなり強いのかと話題になっています。
京都の強豪と言えば、甲子園常連校である龍谷大平安高校のイメージが強いため、京都国際高校野球部の台頭には驚いた人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、京都国際高校野球部が強い理由やどんな学校なのか調査していきたいと思います。
京都国際高校野球部はなぜいきなり強い?
第106回全国高校野球選手権大会のダークホースとして、ベスト4まで進出している京都国際高校野球部ですが、なぜ強いのでしょうか。
京都国際高校野球部はここ数年で力を付けてきて、2021年にも甲子園に出場している学校ですが、全国的な知名度はそこまで高くありません。
京都国際高校野球部の快進撃の理由はこの3つではないでしょうか。
・監督の指導力
・堅い守備陣
・優秀な選手が集まっている
京都国際高校野球部が強い理由を1つずつ詳しく見ていきましょう。
監督の指導力
京都国際高校野球部が強い理由の1つ目は監督の指導力ではないでしょうか。
京都国際高校野球部監督の小牧憲継監督は中学時代は地元の強豪チームである「京都洛南ボーイ」でプレーし、高校は強豪「京都成章高校」で1年生から内野手のポジションを掴み、レギュラーとして活躍しています。
甲子園などの全国大会などの出場こそありませんが、高校2年生の春に京都府大会で優勝を果たすなど、選手としての実績が十分な小牧憲継監督は2007年から京都国際高校野球部のコーチに就任しました。
2008年から監督に就任した小牧憲継監督は当時、弱小校であった京都国際高校野球部を地道に指導し、ドラフト指名選手を育成するなど高い指導力を誇り、「低く速く強い打球」を打つことをテーマにしています。
小牧憲継監督の高い指導力と明確なテーマが京都国際高校野球部の強さの秘密かもしれません。
堅い守備陣
京都国際高校野球部はバッター1人1人がしぶとく、安打もよく出るチームですが、それ以上に4試合で3失点という守備の堅さが強さの秘密ではないでしょうか。
高校野球はプロの試合よりもエラーが多いのが特徴ですが、京都国際高校野球部は準々決勝の智弁学園戦ではエラーが僅か1つと、守備の堅さが目立ちます。
また、自慢の守備陣に加えて、準々決勝では無失点・被安打6という投手力の高さも特徴です。
京都国際高校野球部は長打力はそこまで高くありませんが、巧打者が多く揃っていて、投手力と守備力が高いのが強さの理由かもしれません。
優秀な選手が集まっている
京都国際高校野球部の強さの秘密は優秀な選手が集まっているからではないでしょうか。
京都国際高校野球部は全国的な知名度はまだそこまで高くありませんが、2019年から2023年の5年連続でNPBからドラフト指名を受けた選手を輩出してきています。
2019年:上野 恭平(うえの きょうへい)(日本ハム)ドラフト3位
2020年:釣 寿生(つり じゅい)(オリックス)育成ドラフト4位
早 真之介(はや しんのすけ)(ソフトバンク)育成ドラフト4位
2021年:中川 勇斗(なかがわ ゆうと)(阪神)ドラフト4位
2022年:森下 瑠大(もりした りゅうだい)(DeNa)ドラフト4位
2023年:浜田 泰希(はまだ たいき)(日本ハム)育成ドラフト1位
杉原 望来(すぎはら みらい)(広島)育成ドラフト3位
長水 啓眞 (ながみず けいしん)(ソフトバンク)育成ドラフト8位
このように多くのプロ野球選手を輩出し、甲子園などの全国大会にも出場しているため有望な選手が多く集まり、強くなってきているのではないでしょうか。
京都国際高校はどんな学校?
京都国際高校は元々、在日韓国人向けの京都韓国学園という名前でしたが、2004年から京都国際高校として再スタートしました。
京都国際高校では日本語、英語、韓国語のトリリンガルを目指す語学教育が特徴で、教育目標として「真の国際人育成」を掲げていて、英語で授業を行うなど、異文化交流やグローバルな考えを大切にしています。
京都国際高校の全校生徒数は136名とそれほど多くなく、男子が67名、女子が69名で、男子生徒の内59名が野球部に所属しているそうです。
京都国際高校は野球部が有名ですが、他にも硬式テニス部、ダンス部、バスケットボール同好会といった運動系のクラブがあり、舞踊部、軽音楽部、プログラミング同好会といった文化系クラブもあります。
京都国際高校野球部の快進撃に驚きの声も
第106回全国高校野球選手権大会でベスト4まで進出し、快進撃を続けている京都国際高校野球部に驚いている人も多いようです。
ここまで来るとは思わなかった
台頭してきてるとおもってたけどここまで強いなんて
2021年に出場して以来だからびっくり!
2021年に春夏連続で甲子園に出場し、今大会もベスト4進出と着実に力を付けてきている京都国際高校野球部の強さは本物で、今後は甲子園常連校になるかもしれませんね
まとめ:京都国際高校野球部はなぜいきなり強い?快進撃に驚きの声も
今回は甲子園で勝ち進んでいる京都国際高校野球部の強さの秘密や周囲の声などを紹介してきました。
京都国際高校野球部の強さの秘密はこちらです。
・監督の指導力
・堅い守備陣
・優秀な選手が集まっている
また、多くのプロ野球選手を輩出していて、今大会の快進撃によって、今後も多くの有望な選手が集まることが予想されます。
今大会、甲子園で優勝する可能性のある京都国際高校野球部の活躍を引き続き注目していきましょう。